STYLE

清水淳 原田清美 永井千賀子 写真展
2022年 5/27(金)〜6/9(木)
富士フォトギャラリー銀座
平日 10:30〜19:00 土日祝11:00〜17:00 最終日14:00迄
このたび、写真家清水淳先生と原田清美、永井千賀子の水中写真作品展『STYLE』 を銀座富士フォトギャラリーにて開催することになりました。
原田と永井は、海中世界に魅せられ、水中写真を本格的に学ぶことを熱望して、2004年より清水淳先生の主宰する沖縄マリーンプロダクトに通っています。住んでいるところも仕事も年齢も運動経験も異なるのですが、偶然ほぼ同時期に学び始め、水中写真を撮ることを心から楽しみ、励んでいます。
清水先生には、撮影技術の基礎、撮影場所に応じたダイビング技術、被写体によるカメラ設定、構図、アングル、ライティング、最新の撮影方法など、熱心にご指導いただき、ダイビングと水中写真の面白さと奥深さを知るようになりました。
海中での撮影は、潮の流れやうねり、波の高さ、水深によるエアの管理、光の調整、被写体によるアプローチの仕方など、さまざまな制約があります。そんな中で一瞬の出会いとその感動を表現するのはたやすいことではなく、納得のいくような写真が撮れないこともあります。でも、だからこそ作品が得られた時の喜びも大きいのだと思います。悔しさをバネにし喜びを糧にして、温かいアドバイスを支えに常に新しい課題に向かって挑戦しています。
同じところに潜っても、同じ被写体を撮っても、それぞれの『STYLE』があり、作品には個性が表れます。13年間続いているグループ展『UNDERWATER PHOTOGRAPHERS』での作品展示は、創作への目標設定と同時に素晴らしい刺激となっています。多くの方々に作品を見ていただき、海への関心を持っていただけることは大変嬉しいことで、撮影へのモチベーションにもなっています。「自分の記録のための写真」から「誰かにつながる写真」へと、私たちの水中写真も変化してきています。
私たちが18年間打ち込んできたダイビングと水中写真は、生きる喜びでもあり、人生を豊かにしてくれました。写真で表現することは、趣味を超え、ライフワークにもなっています。
水中撮影の経験は重ねてきましたが、まだまだ表現者としての学びは現在進行形です。これからもダイビングと撮影技術のスキルアップを図り、感性を磨き、自らの『STYLE』を究めるべく研鑽を積んでいきたいと思います。
今回の写真展では、光栄にも師匠の清水淳先生の作品と、今の私たちの『STYLE』で表現した作品とを並べて展示していただくことになりました。
みなさまにご高覧いただき、海中世界や水中写真に関心を持っていただけたら幸いです。
作品展示
銀塩プリント 33点 (各人/A3プリント10点、全倍プリント600×8001点)
作家の紹介



原田 清美 Harada Kiyomi 代表作品




原田 清美 プロフィール
海中世界に心惹かれるようになったのは、沖縄の海を見て感動し、中村征夫先生の写真集『沖縄珊瑚海道』を手にしたことがきっかけでした。「なんて美しい世界があるのだろう。こんな光景を自分の目で見てみたい。写真に撮ってみたい。」と憧れました。念願叶って清水淳先生の主宰する沖縄マリーンプロダクトに入門し、ダイビングと写真の基礎から水中撮影の技術までご指導いただくようになりました。撮りたい気持ちにダイビング技術が追いつかなかった私も、懇切丁寧なご指導のおかげで、水中写真の奥深い面白さを味わえるようになってきました。
海の中はいつも一期一会。心躍るような光景やきらめく生命がそこにはあります。「この一瞬を切り取りたい。この感動を表現したい。」と思ってカメラを構えるのですが、なかなか思うようにはいきません。だからこそ、「次はこうやってリベンジしよう。もっと究めよう。」と強いモチベーションを持って撮り続けているのだと思います。ワイド写真もマクロ写真も常に新たな撮影方法を学び、自らの「STYLE」を磨いています。
水の惑星ともいわれる地球、その表面積の7割を占めている海は、美しく生命に満ち溢れています。私にはその神秘のほんのわずかしか見ることはできないし、私が写真に表現できるのは、さらにその中のほんの少しに過ぎませんが、美しい自然を未来に残したいという願いを込めて撮影しています。
ご高覧いただくみなさまに、写真を通して沖縄やモルディブの海中世界を楽しんでいただき、海への関心を持っていただけたら幸せです。
この度、師匠の清水淳先生の作品と並べて展示していただくという光栄な機会に恵まれました。心より感謝いたします。
1956年 東京都生まれ。
2003年 PADIのライセンスを取得する
2004年 マリーンプロダクトで写真家清水淳先生に師事
2008年「地球の海フォトコンテスト」ビギナー部門 河野洋平会長特別賞受賞
2010年 個展「生命きらめく美ら海」 〈沖縄 ギャラリーマリーンプロダクト〉
2009年〜2022年 年2回巡回グループ展
第1回〜第27回「UNDERWATER PHOTOGRAPHERS」
〈オリンパスプラザ東京・オリンパスプラザ大阪・京都 ギャラリー古都・沖縄 ギャラリーマリーンプロダクト〉
2019年〜2020年 年1回巡回グループ展
第1回〜第2回「UNDERWATER PHOTOGRAPHERS Maldives Special」〈オリンパスプラザ東京・沖縄 ギャラリーマリーンプロダクト〉
水中写真以外のジャンルの写真も幅広く撮影し、那覇大綱挽保存会の壺屋実行委員会写真担当として、那覇祭りの撮影も行っている。「自然・人・アート」の繋がりに興味を持ち、 アートコミュニケータとして、美術館でアートに関する活動も行っている。
永井 千賀子 Nagai Chikako 代表作品




永井 千賀子 プロフィール
水中写真には、ワイド撮影やマクロ撮影、そしてその両方の手法が混在したマクロワイド撮影など様々な撮影方法があります。構図や被写体との距離感などを駆使することは陸上撮影と変わりはありませんが、色鮮やかな水中生物を表現するためにはライティングも重要な要素の一つです。さらには水中では水の抵抗や流れがあるため、浮力の調整も重要な要素となっています。これらの技法や手法、技術を駆使して作品作りに励んでいます。
水中写真に興味を持ち、清水淳氏が主宰するマリンプロダクトの門を叩いてからは、撮影に必要な技術や手法について一から学ばせていただきました。素敵な写真が撮れたことへの喜びから、時間を追うごとに水中写真の虜になっていきました。うまく撮れないと、悔し涙を流したこともありましたが、根気よく指導してくださったお陰で、2009年には初の個展を開催させていただくまでに成長できました。初の個展から13年の月日が流れ、まだまだ成長段階ではありますが、師事しています清水淳氏と肩を並べて合同展が開催できること、恐縮すると共に心より嬉しく思っています。
これからも私の撮影Styleで水中の素晴らしさを発信できるよう、努力していきたいと思っています。
1970年 石川県金沢市生まれ
2009年〜2022年 年2回巡回グループ展
第1回〜第27回「UNDERWATER PHOTOGRAPHERS」
オリンパスプラザ東京・オリンパスプラザ大阪・京都 ギャラリー古都・沖縄 ギャラリーマリーンプロダクト
個展
2009年 「ファインダー越しの世界」沖縄/ギャラリーマリーンプロダクト
2011年 「心動く瞬間」京都/ギャラリー古都、金沢/ギャラリーたがみ館、 沖縄/ギャラリーマリーンプロダクト
2012年 「marine paradise」大阪/オリンパス大阪ギャラリー、 京都/ギャラリー古都、 金沢/ギャラリーたがみ館、 沖縄/ギャラリーマリーンプロダクト
2016年 「The spotlight」京都/ギャラリー古都、 沖縄/ギャラリーマリーンプロダクト
清水 淳 Shimizu Jun 代表作品




清水 淳 プロフィール
1964年生まれ。水中写真や海辺の風景を撮り続けている。執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。 また、カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードや水中ホワイトバランスの開発アドバイザーも務める。1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。カメラ機材に精通し、機材の特性を生かす能力が評価され、水中撮影アクセサリーメーカーのアドバイザーやテスト撮影の要望も多い。執筆活動では、水中撮影機材の解説や撮影の仕方、楽しみ方の記事をPADI Japan/デジカメ上達クリニック、OMDS/水中デジタルカメラ・インプレッション、マリンダイビング.ウェブ/水中デジカメ撮影教室、オーシャナ/カメラレビューを現在連載中。最近では、「清水淳のマンツーマン水中写真教室」が好評いただき熱意あふれるフォトグラファーたちと一緒に撮影をしている。
公益社団法人日本写真家協会会員。
近年の主な写真展
2021年
「SUMMER」/ Deco’s Dog Cafe
「プロ写真家によるワイド作品展 NO1」/オリンパスギャラリー東京
2022年
プロ写真家によるワイド作品展 NO2」/オリンパスギャラリー東京