LST 447 調査ダイビング

LST=Landing Ship Tank(戦車揚陸艦)

2022/10/02撮影 清水淳

LST447について

歴史
LST=Landing Ship Tank(戦車揚陸艦)戦車や装甲車を搭載させて敵地に揚陸させる軍艦の一つ。1942年アメリカで起工され進水したアメリカ海軍LST-1クラスのLanding Ship Tank Ship。第二次世界大戦終末期1945年4月6日に沖縄慶良間海域で、6~7機の日本軍の特攻攻撃を受け大破し、翌日4月7日に沈没した。

LST447
全長100m,全幅15m,吃水は船首側2.49m,船尾側4.29m ,総排水量4,145t,最大速力は11.6kts,収容人員は士官16人兵士104人

主な積載物
揚陸艇戦車 (LCT) 1 台、戦車、装輪車両および無限軌道車両、大砲、建設機械、軍事用品。前方のスロープまたはエレベーターにより、車両がメインデッキからタンクデッキにアクセスできる構造になっています。船の中央の両側には分割ポンツーンがあり、バージを建造したり、土手道として使用していました。

主な装備
ゼネラルモーターズ 12-567A、900hp ディーゼルエンジン 2 台
シングルフォーク主減速機
ディーゼル駆動 100Kw 230V DC 船舶用サービス発電機 3 台
プロペラ2基、1,700shp
ツインラダー

燃料容量
ディーゼル 4,300 Bbls

航続距離
24,000マイル/9kts

搭載された火器
ツイン 40MM ガンマウント ×2
シングル40MM ガンマウント ×2
シングル20MM ガンマウント ×12

ダイビングについて

現在、沖縄戦の実相を次世代へ伝えるために、極めて重要な歴史的戦跡であるLST447の情報を関係各所と連携して情報調査収集活動を行っています。

ダイブサイト
那覇からMP号で約1時間。渡嘉敷島と阿嘉島の間に位置する。
水深43mの砂地に横たわる。水底では、船体が2つに裂けた状態で船底を真上に見せた状態で砂地に埋まっている。船尾側の船体には大きなスクリューが2つ、上陸用にできたキール(竜骨)を観察することができる。船体の周りには、装軌車両(キャタピラーが付いた車)や回転砲座らしきもの、機銃、揚降機などが散らばる。

ダイビングスタイル
船体から水面まで伸びるロープやブイは設置されていない。
干満差が少ない小潮~長潮時の潮止まりを狙って、ドリフトダイビングでLST447まで向かう。浮上の際もロープは利用できないので、シグナルフロートを上げて浮力を調整しながら水面まで戻るスタイル。年に数度LST447の調査を行う日程があるので、その際に合わせて観察希望のダイバーを案内することが可能です。

リクリエーションレベル ダイバー
マリーンプロダクトでは、PADI ディープSP & PADIエンリッチSP同等レベルを保有しているリピーターゲスト様向けに、リクリエーションレベルのガイドをおこなっています。圧平衡(耳抜き)、浮力調整、深度下での自身のコントロールが出来ることが必須です。EANx28ガスを使って安全に無減圧ダイビングを行います。

テクニカル ダイバー
PADI TEC40同等レベル
LST447を外側からじっくり観察するにはPADI TEC40同等レベルが必要です。減圧コントロールが完全に出来るリピーターゲスト様向けにご案内が可能です。
EANx27,EANx50を使用して40m20分のダイビングを行います。

PADI TEC45 同等レベル
既にLST447の減圧ダイビングを経験済みでPADI TEC45 同等レベルが必要です。LST447の船内を観察する。パーマネントラインが設置されているやや広いエリアでのみ。
減圧コントロールが完全に出来るリピーターゲスト様向けにご案内が可能です。
EANx27,EANx50~EANx99を使用して43m25分のダイビングを行います。

ペネトレーション
船体と水底の間にわずかな隙間があり、船内探索が可能。内部はやや広いエリアがあるが、長年水中にあるために腐食も進み崩壊する危険は否めない。
パーマネントラインより奥への船内探索は特殊な訓練を積み重ねた方のみ進入すべきである。PADI テクニカルレック、TDI アドバンスドレック同等レベルを有しているリピーターゲスト様向けにご案内が可能です。
EANx27,EANx99を使用して43m30分のダイビングを行います。

LST447調査ダイブの日程/費用/お申し込み

LST447調査ダイブの日程

小潮から長潮までの潮位差が少ない時期に調査ダイブを行います。ダイブサイトの波高が2.0m以内の時に限って可能です。
2024/04/29(月)・30(火)
2024/05/15(水)・16(木)
2024/06/12(水)・13(木)・27(水)※1・28(木)※1
2024/08/26(月)・27(火)
2024/09/25(水)・26(木)
2024/10/11(金)・12(土)
2024/11/09(土)・10(日)

募集定員

ゲスト様4〜9名 最小催行人数4名(※1)ハーフチャーターの為募集定員4名

費用

⚫️レクリエーション 2ダイブ 35,000円 (税込表示)
⚫️テクニカルダイブ 2ダイブ 45,000円 (税込表示) Decoガス代は別途必要です。(シリンダーの持込はお断りしています)

40cf アルミシングル   EANx50 5,500円
40cf アルミシングル   EANx80〜EANx99 6,600円
80cf アルミシングル   EANx50 11,000円
80cf アルミシングル   EANx80~EANx99 13,200円

お申し込み&キャンセル規定

お申し込み時にカード決済をお願いします。募集人員枠が少ない特別調査ダイブになるので2ヶ月前からキャンセル費用100%を申し受けます。
海況不良でLST447でのダイビングが出来ない場合には、代替ポイントでのダイビングになります。差額費用はご返金いたします。海況不良で欠航の場合には全額返金いたします。